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私は変わってしまった。
  
 このブログの意義は、6年前までの私を遡って見ることができる、文字通り私にとっての重要な資料のようなものである。無論、私を研究しようとする人間などいないわけだから、ただの自己分析の為の道具と言える。

 で、ひとつ思ったのは、俺は完全に変わってしまったということ。コペルニクス的転回的に変わってしまったということ。時期も明確に言えますが、その時期は大学入学前の3月、2008年の3月下旬の、自宅の風呂場でです。なんか、それまで動いていなかった一つの歯車が、俺の根幹をなすであろう歯車がついに動き出してしまったというか、そんな感じ。で、そのきっかけになったのは、やはり、ずっと恋こがれていた人との再会でしょう。

 彼女が俺の歯車を回す、一種のスイッチ的な役割を担った。で、そのスイッチを押される前は、俺は彼女のことを憧れていたし、好きだったが、押されてた瞬間には、もう本当に、ただの人へと変貌を遂げていた。これは謎すぎる現象である。当時の俺も、その変化に対応しきれていなかった。

 そもそも、このブログを書き続けた原動力は何かというと、やはり、殻にこもった自己を外へと披歴できないフラストレーションの捌け口として、このブログは機能してたのだと思う。つまり、狂人である俺(当時は狂人であることすら認識できていなかったが)を披歴するツールとしてのブログである。だって、人を笑わせて、幸せにしたいってことはまあ、誰かしらが持っている信念であるかもしれないけど、それをわざわざ初対面の人に滔々と語って、それを天命だと思ってるのって、やっぱりちょっとおかしいっしょ。ちょっとどころじゃないw

 で、文体の変化もあると思うんだけど、昔の俺は、今の俺からしたら、「可愛いな」って思う訳。なんというか、他人の評価を気にしているというか、若干弱腰なところとか、普通の人間のような感じがする。人並みに羞恥心も持ってるし、でも、道化の自分を他者に見せるのにどうしようかと悶絶している感じがね。

 ブログで写真とか載せたり、ネタを探して書いたりするのって、相当な活力が必要だとおもうんだよね。昔の俺には、「どうだ!このネタは面白いだろう!故に俺は面白いんだ!皆気づいてくれ!」っていう、なんか他者を要請する痛切な思いがあった。

 けど、今は本当に全然変わっちゃった。俺は他者をそこまで要請していない。というかほとんど要請していない。別に面白い人だと思われなくても良いかなというか、そんな必死さはなくなってしまった。これは、俺がずっと抱えていた劣等感が払拭されて、ある程度の自尊心を獲得したからだと思うんだよね。

 上のほうで、普通の人間、他者の評価を気にしているって言ったんだけど、これはじゃあ、今の俺は普通の人間じゃ無くなったのかっていう話になるよね。うん、やっぱ、まあ普通じゃないよね。たとえば、好意を抱いていた誰かに俺が罵倒されたとしよう。俺はそれで傷付くのか否かの問題なんだけど、たぶん全く傷つかないと思う。たとえば、女の子にキモイとかキショイとか言われても、全く傷つかない。心に傷を負うことって、俺に限って言えば無いと思う。これはやはりおかしいと言わざるを得ない。みんなは、自分の心が傷付くから、ある程度の行動は制限されることがあると思うんだけど、俺はそういうことがないから、なんか、人としての羞恥を感じずになんでもできるというか、そして、そうできることが果たして良いことなのか悪いことなのかというのは、なんとも言えないよね。まぁ、そこに人間らしさがないのは確かだけど。

 俺はもともとちょっとおかしい人間で、昔の俺はそれに気づいていなかっただけで、今の俺は気づいてしまったということだと思うんだけどね。というかそう。だから、変わってしまったというよりは、本質的な自己を自覚するに至った、と言った方が正しい。それが幸せなことか不幸なことかは、やはりなんともいえませんね。
by K-Ryusei | 2010-02-02 03:41 | リアル
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